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《リベンジ☆ラブ…恋になるまで…》
第8章 新たなる人物…

……
………
それから数日は何事もなく穏やかな日々が続き綾香・中川の警戒も薄れてきた頃、些細な事ではあるがきっかけとなるべき事がおきた。

お昼を済ませ午後の授業5分前に中庭から校舎へ、中川と2階廊下でわかれた後になる。

『春樹ったらダメじゃん』
『まだ5分、スムージー飲むくらい充分ある』
『パンそんなに食べるから喉渇くんじゃん』
『パシリで頼んだ下僕がパンと飲み物同じくらい買ってこないから僕のせいじゃない』

宮川くん!!
なんで2階に?
ううん…茶髪くんの言うとおり関わらないよう気をつけないと…

綾香と春樹との距離は2メートルくらい離れてはいたが3階に行こうとする彼女と、飲みながら階下に降りようとする春樹がすれ違いざまに腕と腕があたってしまう。

そしてはずみで春樹のスムージーは手から離れ床に落ち互いの足首を汚した。

『僕のっ!?スムージー……あんたかノロノロ歩いてるからぶつかってズボンの裾ベトベト…責任とるのは義務だから』
春樹は半分残り転がった容器を階下へと蹴飛ばした。

『!?す、すみません』
警戒する人物なので年下とて恐怖から敬語になる綾香はポケットから赤いチェックのハンカチを取り出し差し出した。

『濡らさなきゃ意味ない、シミなんかとれない』

『ごめんなさい…今すぐ…』
綾香はハンカチを濡らしてこようと春樹の手からとろうとした。

だがその手を掴んだ春樹は一目散に階段を降り水道のある体育館横に彼女を連れて行きハンカチを放ったのは真新しい制服を汚されたに違いない。

『抜けば?僕にひざまずいて』

春樹の前でひざまずいて濡らしたハンカチでズボンに付いたスムージーの汚れを取り始める綾香。

スムージーなんてとりづらいのに…
コンクリートの地面に膝ついて今にも擦りむけそう…
こんな体勢で相手はあたしの事下僕なんて言ってるのに次なんて言われるかな…

不意に中川の忠告が頭をよぎり手が止まる。

『止めていいとか言ってないけど?まだとれてない、怠けるな』
彼はスマホを見始めあくびした。

5時間目の授業チャイムが鳴ったが戻れる雰囲気ではなく、
20分後スボンはきれいになり綾香はハンカチを水道で洗っていた時である。

不意に足元に蹴られる痛みがあり彼女が春樹の方を向いた瞬間、今度は足元を蹴り飛ばされ彼女は尻もちをついた。


何を……しようと?



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