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《リベンジ☆ラブ…恋になるまで…》
第1章 成り行きのままに
「とにかく帰りな」と言われ綾香は辺りをみまわすがバス停すらない。

クラスメートから度々真面目だと言われ気にしていただけに慎吾にまで真面目と言われ、その場を離れたくて当てもなくただ歩いていたので自分が何処にいるのかさえわからない。

『帰ったら?辺り薄暗いし』

『………バス停は何処ですか?』

『通りに出れば見えるし』
中川は歩きだす。

『待ってっ、通りって言われてもわからない』
綾香は慌てる。

『………迷子?…』
中川は、ちっ、と舌打ちをしたかと思うと綾香を振り返り帰ろうとしていた方向とは別の道を歩きだす。

案内してくれるってことでいいのよね?

綾香は彼の後をついていく。

薄暗い中、かすかに見える中川の足元を見逃さないよう見失わないように後をついていくだけで息があがりそうな綾香だった。

初対面だからか中川には綾香の手をとって進むとかいう心使いはなさそうだが、送ってくれるという優しさが垣間見れた。

8分くらいで通りに出ると街灯や行き交う車のライトで薄暗さから解放されホッとする。

『行き先は?』
『青山団地』

『……待ってれば来るし』
綾香の為に青山団地の行き先を確認したかと思うと、先ほど歩いてきた道へと綾香に背を向ける中川。

『ありがとう、中川くん』
綾香はまた頭をさげた。
春からのばしていた髪だが理髪店できられまたショートになっているので耳をかすかにかすめる長さだ。

ホッとしたせいか綾香は先ほど中川が鼻で笑った事を思い出す。

1年生は帰りなって――

髪をきられたせい?
それともあたしの体型が幼すぎるせい?
あたしの全身を見て笑って………

あたしあなたより年上ですっっ!

腹がたつけど何故か心があたたまるそんな感じ……
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