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《リベンジ☆ラブ…恋になるまで…》
第10章 卒業…
3月の講堂は少し肌寒くマイクを通して喋る校長の声がやけに響くような気がする。
30人の5クラスで生徒の数と同じ保護者、そして先生在校生がいる為に端から端まで並び卒業生といえど立ったままのようだ。

並ぶ生徒の区別は胸に造花の赤い花が付けられたのが卒業生といえる。
知り合いを探すにもこれでは見つけだす事も出来ない。

だが卒業式は挨拶、答辞、卒業証書授与と進み滞りなく終わった。

この人混みだ、講堂を抜け出し、約束どうり唯と廊下でおめでとうのハグをやり新しい住所を登録し合いプレゼント交換だとラッピングされた箱を差し出すと2人共に同じ事を思っていたのかと笑った。

あたしはカードケース、唯からはペンダントという品物に自撮りをしピースする。

『ありがとう、大学は違っても友達だよ』
『うん、もちろん』

教室に入っていく唯をみながら彼女は楽しかった高校生活を感謝した。

先生からの言葉を聞き卒業証書とペンダントをカバンにしまい教室を出る。

『あっ…お母さんからライン…外で記念写真撮ろうって…』
携帯をカバンに収め階段を降りていく、みんなは別れるのに淋しくその度に泣いたりハグしたりでなかなか前に進まないらしい。
綾香はそんな中でスムーズに1階に降りて靴に履き替えようとしていた。

トントンと肩をたたく手の感触に唯か茶髪くんか慎吾か
と何気なく振り向くと宮川春樹に背筋が凍るような寒気があった。

関わらない…
関わらない関わらない関わらない…

『先輩に詫びようと思って…』
しおらしい声で俯いている。

『…詫び、詫びる事なんて何もないのよ』
声が動揺からこわばって震えているのがわかる。

謝る事なんて何もないなんて嘘、謝ってほしい事ばかり…
たけど、あなたの顔なんて見るのも嫌なの…
早くこの場をやり過ごそう…

『先輩心から謝りたいんですっ』
春樹はうつむき加減でそう言う。

『わかりました、謝罪は受けましたから』
早口になる。

『ありがとうございますぅ〜、あははっ』
春樹は顔をあげ綾香の手を掴んで走り始めた。

ど、どこへ…?
どこへ?

春樹が止まったのは誰も居ない体育館裏だった。

『あの、あたし帰りますから』
声が震えている。

『返してやるよ、用事が済んだらなっ!』
春樹は高揚した赤い顔で口角をあげ歯を見せたかと思うと綾香の上着を無理矢理脱がせた。
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