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《リベンジ☆ラブ…恋になるまで…》
第2章 距離感

※…※…※…※

4月7日。
入試で綾香は余裕な成績で、慎吾は落ちてはいたが繰り上がりの補欠で、はれて清陵高校の生徒として入学をむかえる。

中学のセーラー服と違う為に大人になったように感じるのは制服のせいだろう。
紺色の上着に膝より5センチ下のスカート・白いブラウス・濃いめの赤のネクタイだからだろうか。

ネクタイを結ぶのに手間どり綾香はのり子・または父親の稜に教えてもらう程、だが日にちも経つと鏡を見ながら次第に1人で結べるようになった。

男子はというと紺色の上着にズボン・白いカッターシャツ・濃いめの赤いネクタイだ。

男女共に白い靴下に黒い靴になる。

基本的に派手な色はNGだがリボンやシュシュはOKで髪の毛のカラーリングだけは禁止されている。

3年間着る予定で作られた制服は綾香や慎吾共に大きめでお互いを笑いあった。
部活決めは入学して1週間までに決めないといけないのだが綾香は美術部、慎吾は即バレーボール部に入部した。

クラスは綾香と唯は一緒で放課後に隣のクラスから唯を向かえにくる遥斗は唯とテニス部にはいった。

美術部は教室がある校舎だがバレーボール部は体育館になるので綾香と慎吾は別行動になり、
坊主頭の慎吾は嬉々として体育館に向かうのを綾香は時々廊下で羨ましそうに眺める。

部活を決めるまでは2人一緒に歩いて登校していたがバレーボール部の朝練の為に慎吾は歩く綾香をよそにダッシュで走って行ってしまった。

『待って、慎吾ちゃんっっ』

走り出した綾香は50メートルの地点で止まり荒い息をした。

朝からあんなに走れるなんて慎吾ちゃん凄い…
お母さんや直人兄も慎吾ちゃんみたいに運動が好きで風をきるように走ってみたいと羨ましくなる…

羨ましいと思うだけなの…
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