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《リベンジ☆ラブ…恋になるまで…》
第2章 距離感
唯に誘われた為に綾香は慎吾を待たずに学校を出てスッタバに向かう。

店内は混んでいて空いた隅に座りカプチーノを一口飲むと“話したくなるまで待つよ”っていう表情でドーナツを食べる唯を見て綾香は励まされているような感じがした。

『あたしってクラスで浮いているのかな?優等生ぶりたくはないのに………』

『中山くんと一緒だったあの子が言ったことやっぱり気にしてたんだ……様子がおかしかったから』

『唯気がついて………』

唯…
ありがとうしか言えない――

『あの子、中山くんが好きみたいね。
だからあんな冷たく綾香にライバル心を向けるのよ。いきなり優等生ぶってっていうセリフはないわ』

『ん…』

『綾香は勉強が出来て普通の女の子だから悪口を言う人の事は気にしないよう、クラスの皆やあの子とずっと関わるわけじゃないでしょ。
あたしは綾香の事は友達で親友だと思ってる。
友達はたくさんいたら楽しいけど人数より深い親友を持つ方が大事じゃないかな?』

『唯…唯…あたしも、あたしも唯が大切な友達で親友なの…――』

泣きたいのを我慢していた綾香の目から涙が伝うのを見て唯が席を立つよう合図する。

トレーを持ち歩き始めた時男子と肩が触れ謝るが涙を見られたくなく綾香は唯の後に続いた。

『………』
その男子は綾香を振り返って何処かで見たようだと首をかしげていた。

男子が振り返って見ている事など知らずに綾香は店内を後にした。
外は雨だが綾香の心は長年の悩みが消えていく晴れ渡った空のようにスッキリしていた。

唯がいればあたしクラスで浮いていても大丈夫だよ…
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