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《リベンジ☆ラブ…恋になるまで…》
第2章 距離感
カバンを投げた綾香はハッとした。
だれかれ構わず「助けて」と言っていたけど“手を貸してもらう事を自分自身どう思うのか”助けてもらえるとわかると戸惑っていた。

それは恥ずかしさからなのか?

『あの…』

『なんだよ、せっかく助けに戻ってきてやったのに嫌なら帰る』

ガコ‥男子は停めていた自転車の持ち手を持ち、足でストッパーを蹴るとそんな音がする。

見た事がある彼は親切心で助けようとしてくれている。
戸惑う必要なんてないのだから。

『待って、待ってください』
綾香は帰らないでというように手を伸ばし握る。

『…素直じゃない』
男子はまた自転車にストッパーをかけため息をつき綾香の方を見た。

振り返ってあたしを見る視線に何故だか胸が高鳴る…

『あの…何故戻ってきてくれたの?』

『スッタバで泣いてたからまた泣くんじゃないかと思って…』

『スッタバ?』

『あんた頭いいくせに勉強以外だと何か抜けてる、
あの時肩がぶつかっただろ、見た事あるなっていうか、答案用紙の女だろ?』

『答案用紙の………、あなた中川くん』

『質問は終わりのようだし助けてほしいんじゃないの?』

『お…お願いします』

『じゃあ柵に手をかけたら俺に身体をあずけて』

えええっ!?
顔が赤くなるのがわかる………
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