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《リベンジ☆ラブ…恋になるまで…》
第2章 距離感
…※…※…※…

とある雨の日曜日、
綾香は中山家にいて慎吾とソファーに並んでテレビを観ていたが、ふとした瞬間に手と手が触れる時がある。

『狭いから手が触れんだ、向こう寄れよ』

『あたしは普通に座ってる、慎吾ちゃんが寄ったら?』
――そんな事を言いつつお互い端には寄らずにテレビを観ているのは小さな時からお互いの家でくつろいでいたからであろう。

もっとも幼少期の2人にはソファーは広く感じていただろうけど。

彼彼女なら触れた手と手なら繋ぐか握るくらいあってもいいが幼馴染みが長いせいで甘いシチュエーションにはならないのである。

『綾香ちゃんコーヒーのおかわり』

『ありがとう、楓おばさん』

等と楓も時々いて一緒にテレビを観ている。

『慎吾もスポーツばっかり熱心でいい人が出来ないんじゃないか母さん心配で』

『スポーツばっかりは余計』
慎吾はせんべいを頬張りながらコーヒーに手を出す。

慎吾ちゃんあたしの事は言ってないの?


――――――――――――

そしてある時、
2階の慎吾の部屋でゲームをしている時向こうに置いたスマホがなり、
立ちあがった後近くのコードに足が引っかかり倒れる瞬間に慎吾が手を差しのべ2人の顔が近くにあった。

思春期の2人が偶然とはいえ体が重なりあうと慎吾は綾香の髪を撫でキスをしようと唇を近づけてくる。

あたしのファーストキス――…

綾香は慎吾でいいのか?悪いのか?と葛藤していた。
だが…――

『ないない、綾香はオムツしてる時からのつきあいだしキスなんてありえねえ』

ええ?

ホッとしていいのか腹をたてるべきなのか、あたし…
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