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《リベンジ☆ラブ…恋になるまで…》
第3章 思いやりは…
『あゆみ帰ったら電話する、じゃ綾香帰るぞ』
根っからのスポーツ好きな慎吾は綾香と並んで歩くというペースが苦手で度々ついてきてるかを確認しているみたいだ。

『慎吾ちゃん歩くの速い、もう少しゆっくり』

『走って帰りたいのに毎日わざわざ歩いてやってんだ』

『………』

綾香は慎吾のペースについていくには無理があり休み休みでしか走れない。

だからこそ後ろを気にしてはいないが佐伯あゆみがじっと視ていた。
中川にいたっては綾香を振り返りつつ逆方向へ帰っていく。

…※…※…※…※…

それから――。

「明日もお弁当持ってきてあげる」と言ったとうりテニス部の朝練で遥斗に頼んで渡してもらっていたが、次第に中川の方が綾香を見つけ走ってきた。

直接受け取りに来る中川に綾香は可愛くみえると同時にトキメキさえあった。

そして帰りは空のお弁当を返しに必ず慎吾を待つ場所に中川が現れるのだ。

慎吾と帰る綾香を次第に中川は佐伯あゆみと同じようにじっと視るようになる。
綾香がスポーツが得意ではない事は慎吾についていけない様子を観察していれば一目瞭然で、
思いやりのない慎吾を中川は怒りにも似た感情が芽生え綾香が何でそんな慎吾と一緒に帰るのか腹ただしさも感じた。

だから――

『森部先輩そんな思いまでして一緒に帰ることなんてないっ』

『――!慎吾ちゃんと帰るのはお母さんたちの希望なの』

『だからってっ、森部先輩が可哀想だろっ』

茶髪くん…
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