この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
《リベンジ☆ラブ…恋になるまで…》
第3章 思いやりは…
『あたしが可哀想?』
『彼女とかいたことないけど後ろから息をきらしながらついてくる女の子がいたらそいつに合わせてやらなきゃ、って普通思うでしょ』
『慎吾ちゃんはいつも走ってるから帰りは早足でも歩いてくれるだけでいいの』
『だけどっ、先輩がっ』
優しい言葉をかけてくれた中川の顔を綾香は見る事をせずにスタスタと先に歩く慎吾を追った。
『泣き虫先輩何で聞いてくれないんですか!』
茶髪くん…
振り返ると中川はまだ校門にいた―――…
綾香はその夜勉強を早めに終えて布団に入ったが帰る間際の中川の気づかい溢れる言葉になかなか眠れないでいた。
茶髪くん…
明日のお弁当はお菓子もつけてあげるね…
…※…※…※…
次の日、校庭。
『何?おまけ?』
『チョコレートは溶けちゃうからサクッポ』
『何で?』
綾香はサクッポをお弁当と一緒に持ってきた理由を尋ねられると顔を赤くした。
『家にたくさんあるからお裾分けっていうか…』
理由はでまかせだが嘘ではなく森部家みんなお菓子をつまみながら話をしたりするのでストックはあるのだ。
『どんな味?』
『パイ生地にチョコが入っててサクサクしてて美味しいの』
『たぶんそれが普通の家かもしれない…お菓子のある家ってあたたかそうなイメージがするから』
『それが普通だと思うわ、慎吾ちゃん家にも』
『……羨ましいです』
茶髪くんなんだか哀しすぎる…
『サクッポをもらったって部活後なんか1人で食べるしか…――森部先輩サクッポを一緒に食べてもらえませんか?』
――えっ?
『彼女とかいたことないけど後ろから息をきらしながらついてくる女の子がいたらそいつに合わせてやらなきゃ、って普通思うでしょ』
『慎吾ちゃんはいつも走ってるから帰りは早足でも歩いてくれるだけでいいの』
『だけどっ、先輩がっ』
優しい言葉をかけてくれた中川の顔を綾香は見る事をせずにスタスタと先に歩く慎吾を追った。
『泣き虫先輩何で聞いてくれないんですか!』
茶髪くん…
振り返ると中川はまだ校門にいた―――…
綾香はその夜勉強を早めに終えて布団に入ったが帰る間際の中川の気づかい溢れる言葉になかなか眠れないでいた。
茶髪くん…
明日のお弁当はお菓子もつけてあげるね…
…※…※…※…
次の日、校庭。
『何?おまけ?』
『チョコレートは溶けちゃうからサクッポ』
『何で?』
綾香はサクッポをお弁当と一緒に持ってきた理由を尋ねられると顔を赤くした。
『家にたくさんあるからお裾分けっていうか…』
理由はでまかせだが嘘ではなく森部家みんなお菓子をつまみながら話をしたりするのでストックはあるのだ。
『どんな味?』
『パイ生地にチョコが入っててサクサクしてて美味しいの』
『たぶんそれが普通の家かもしれない…お菓子のある家ってあたたかそうなイメージがするから』
『それが普通だと思うわ、慎吾ちゃん家にも』
『……羨ましいです』
茶髪くんなんだか哀しすぎる…
『サクッポをもらったって部活後なんか1人で食べるしか…――森部先輩サクッポを一緒に食べてもらえませんか?』
――えっ?