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第3章 思いやりは…

昼休み、
教室・校舎の屋上・校舎の周り等々と生徒はみんな好きな場所でお弁当を食べ始めていた。

綾香・中川は屋上に行ったが何人かのグループがいて断念し校舎周りを歩いて木々の緑がある中庭を見つけベンチに離れて座った。

のり子特製のオムライスは綾香・中川共に同じで綾香のは中川より少し小さい為に彼は申し訳なさそうに綾香を見た。

『気にしないで、部活までにお腹へるからって茶髪くんのはお母さんが大きめに作ってくれてるの』

『腹がへるのは森部先輩も一緒、俺のを少し分けます』

『あたしあまり食べないから大丈夫』

『あまり食べないから森部先輩は背丈も小さいの？』
『小さくて悪かったですねっ』

『男子より大きいと逆に引くから森部先輩はこれくらいでちょうどいいんです』
さんざん悩んできた体格の事をそんな風に言われるなんて初めてで嬉しい…

『例えば佐伯さんみたいに背も高くてグラマーだと？』

『佐伯なんて知らない、
でも背が高くて体格良ければ見下ろされる感じで威圧感さえ感じる、
俺はちっこい先輩くらいがちょうどいい』

ちっこいくらいがちょうどいい？…
幸せな言葉みたい…
嬉しくてオムライス喉を通るかな？

中川がオムライスを先に食べ終わり幸せそうに息をはいた。

『美味しかった…玉子がふわふわで最高っ……これが家庭の味なのかな…』

茶髪くんつらい顔をしないで…