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《リベンジ☆ラブ…恋になるまで…》
第3章 思いやりは…
髪をのばしているのかと中川が聞いたように綾香の髪は耳の下や襟につくくらいになっていた。

『サクッポどんな感じ、パイ生地にチョコって美味しそう…』
中川は箱の開け口を持ちあげ中の袋を左右に破ると5センチくらいのロール状に包まれたサクッポをみて口に放り込む。

『……いい感じ』
彼はもうひとつに手を出す。

『良かった…』
綾香はまだ残っている弁当のオムライスをひとくち食べてフタをしようとする。

『残すの?』

『食べるの遅いからなんとなく悪いかなって…』

『先輩が弁当食べ終わるの待ってサクッポも一緒に食べよう』
中川はサクッポを食べるのをやめ綾香が再び弁当を食べるのを待つようにジッと見る。

何口か食べるのだが綾香はオムライスを少し残した。
『育ち盛りなのに弁当残すと大人になっても今と変わんないかも、哀れだからたくさん牛乳も飲んで』
大人になった綾香を想像したのか中川は笑っていた。

『哀れって少しくらいは成長してますっ…たぶん』
綾香は頑張ってオムライスを完食した。

『ひとまわり小さいオムライス俺は数分で食べるのに先輩は俺よりも時間をかけてやっと完食するって、女の子って感じでかわいいよ』

『かわいいって………』

『そう思ったからそう言った、サクッポも食べれる?』

好きなお菓子だがお腹がいっぱいな為に綾香は首を横にふった。

『残念、一緒に食べたかったのに』

『サクッポくらい毎日持ってきてあげる』

『先輩と半分ずつシェアしたいから残念だって言ったんだ』

茶髪くんの言葉にときめくのは…
あたし茶髪くんを?

サクッポがなくなる頃に午後からの授業が始まる5分前になり昼休みは終わりとなり少し寂しいと綾香は思った。
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