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第5章 似ているから惹かれ合う

『なんかうるさくして悪かったと思うんで謝ります、森部先輩行こう』
中川が宮川に小さく頭を下げ綾香に保健室を出ようとうながす。

『もしかして具合い悪くて寝てたなら本当にごめんなさい、失礼します』
綾香は宮川に４５度くらいに頭を下げ、それから出入り口へ体をむけた。

『毎日毎日夜遅くまで勉強して寝不足の僕の睡眠を邪魔したお詫びがソレ？土下座だと思う、しないのか？聞こえた？土下座の意味わかるよね？』
宮川は手を腰に仁王立ちで２人に威圧感をかもし出している。

『先輩あたし怪我をしているので、、』
ビビる綾香。

『謝ったんだから土下座なんてやることない、行こう先輩』
何故か威圧的な態度には慣れている中川、やはり父親と言い争いの喧嘩慣れしているせいなのだろう。

『それが３年に言う態度！？１年は１年らしく服從だろう？何だ、その反抗的な目は？』
宮川はイライラしているようだ。

『先輩すみません、すみません、本当にごめんなさい！』
綾香は中川をかばう為に深々と宮川に頭を下げる。

征服がイライラ解消なのか少し気がまぎれたらしい宮川は咳払いをする。

『あんたさ瑞穂大の兄を紹介しろ、それで許してやろう』
宮川は名案だと口元をあげた。