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《リベンジ☆ラブ…恋になるまで…》
第5章 似ているから惹かれ合う
『直人兄を知っているんですか?』
綾香は直人に宮川という友達がいるとは聞いた事がない。

綾香と兄の直人の兄妹は仲が良く、兄は母親のり子に似て気立てが良く世話好きで明るく社交的で友達も多く運動神経も良いので綾香はいつも羨ましく思うのだ。
直人はまた父親稜の頭の良さまで似ていいとこ取りのような兄だ。

直人に宮川みたいな冷たそうな友達がいるとは信じがたい思いでもある綾香だった。

『知らないから紹介を頼んでいる』
宮川は当たり前の受け答えだと言わんばかりに笑おうとしない。

『紹介?』

『あんたが瑞穂大に兄がいると言ったから頼んでいる、塾の講師にテキストを制作するよう頼んでも忙しいの一点ばりで腹が立つからって僕の顔を見ようとしない。
だからあんたの兄を紹介しろ、命令だ』
宮川は塾の講師に断られた悔しさを思い出したのか早口になる。
いつもはゆっくりした喋りかと言えば、そうではなくせっかちの為早口なのだ。

『あの、、、』
綾香は口ごもる、なんとなく宮川が苦手意識があり直人を紹介するのは嫌らしい。

『イライラするっ、早く決断しろっ』
宮川は少し怒鳴り頭にきているようだ。

『森部先輩言うことをきく必要なんかないから、行こう』
中川は綾香の手を握り早くとうながす。

『ごちゃごちゃと1年は邪魔をしないっ』
宮川は一歩歩み出て中川の肩を掴んだ。

なんとかしなくちゃ、だけど何を?
あたしこの先輩怖い気がする、、、

綾香のそんな願いはチャイムで救われた。
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