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《リベンジ☆ラブ…恋になるまで…》
第5章 似ているから惹かれ合う
中川が宮川の手を振りきり綾香の手を離したが瞬時に彼女を抱き上げ走り出し保健室を出ていた。

『貴様っ』
今にも2人を追いかけそうな宮川の声に綾香はふるえる思いだ。

だが綾香は宮川から離れられたのはホッとするが男子に抱き上げられる事等小学生の低学年くらいまでに父親や兄にしか抱っこされたくらいだったので中川の行動に顔を赤くする。
中川に抱き上げられ触れている膝や背中にまわされた腕や脇の下にあたる手、密着している体半分が中川の体温を感じ彼女の体温はあがっていくような感覚を感じ彼を男子として意識する。

階段にさしかかった時綾香は止めようと声に出す。

『茶髪くん、茶髪くんおろしてっっ、誰かに見られると、、』

『怪我した先輩がゆっくり教室に向かってたら授業間に合わないだろ』

『だけど、、、』

まだチャイムが鳴っていて中川の機転により綾香は教室の前におろされた。

中川のぬくもりを感じていたい、中川の喋る息を身近に感じていたい気持ちから寂しくなり綾香の頬は戻らないまま。

『あの上級生の言う事なんか聞く必要なんてないから、兄貴を紹介する暇なんか先輩にはない、だって森部先輩は俺の家庭教師になってもらわなくちゃなんないから』

『家庭教師っ?』

『父さんがあんたの事悪く言うから悔しくて家庭教師くらい頭いいと、言ってやったんだ、だから家庭教師の成り行きに』
中川は嬉しそうに笑って手をひらひらさせ階段をおりて行く。

そんな中川を見つめ綾香は立ちつくしたまま先生に促され教室に入った。

あたしが茶髪くんの家庭教師?
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