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《リベンジ☆ラブ…恋になるまで…》
第5章 似ているから惹かれ合う
土曜日は部活を終えた15時過ぎに待ち合わせて図書館に向かう。

親友の結が笑顔で校門から別れ際『良かったね』とささやき手をふる様子を綾香は少し恥ずかしそうに顔を赤くしながらも手を振り返す。

結の良かったねという言葉は幼馴染の慎吾以外に異性の友達と放課後を過ごすことに喜んでいるからだ。
しかも中川裕哉が綾香に好意をいだいている事が最も重要視され彼氏持ちの結としては同じように綾香にも彼氏ができてほしい
気持ちから『良かったね』という言葉になる。

遥斗くんの腕に手をかけて歩いてる結を見てると自然で羨ましいと思えるけど、あたしにはワンランク上のような気がしてる…

週末には家族と買い物、そして結と買い物がいつもの過ごし方だったけど今日からは時々しか結と遊べなくなる?
何故ならば茶髪くんの家庭教師を引き受けたからなのだ。

茶髪くんと結どちらも同じように大切…
同じように大切?
あたし…茶髪くんが生活の中で欠かせない一部になっている?

『電話する〜』
そう言ってまた手をふる結が角を曲がるのに気づいて綾香は考えるのをやめ慌てて手を振り返す。

『図書館、図書館。急がなきゃ』
走り始めたが3分もたたない内に足がもつれそうになり電信柱に手をつき休んでしまう。

学校から5分の図書館で待つ中川に少し遅れた事を詫びる綾香。

『走れなくて…ごめんなさい…』
あたしに茶髪くんの運動神経があったなら待たせる事なんてないのに…

『膝を擦りむいて来られるよりいいと思うけど、あはは』
おかしそうに笑う彼は怒ってなさそうだ。

『教えてもらうのは俺なんだしそんなに待ってない、行こうか』
そう言って図書館のドアを開ける中川。

初対面では少しだけ怖く感じられたのは茶髪くんがテストが悪くて怒っていたから…
話しかけられたのは何故なんだろう?
答案用紙の間違いに反応してしまったから?
真面目だとか優等生だとか勉強だけしか出来ないあたしだから間違いだらけの答案用紙に人見知りば成りを潜めてしまったのかもしれない…

ううん…
怒っている茶髪くんが可哀想に思えたから


いつもの図書館だが中川と2人だという事に意識する綾香。

教科書とノートの中に混じり成瀬メモというノートをカバンに入れる中川。

『大好きな叔父が読めってくれたから…』

大好きな叔父さん…?
あたし羨ましいと?







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