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《リベンジ☆ラブ…恋になるまで…》
第5章 似ているから惹かれ合う
『高1の教科書を持ってきたのに、それはやんないであんたは小学生の教科書開いてムカついたよ、だけど俺は小学生の問題ですらわかんねぇでいる、呆れるよな』
椅子にもたれかかり両手を後頭部で組んだ。

『バカにしたつもりはないわ、勉強の基本は小学生からだもん』
綾香は微笑んだ。

『親父も母さんも一流の会社に就職しろとうるさくて家でも仕事をしてまるで会社にいるようで俺は息が詰まる、家っていうのは、のり子さんや稜さんみたいな人がいて安らぐべき場所なのにあの家は氷の風が吹き込んでいるかのようで…今日は暇つぶしをしていたんだ』

『うん…』

『俺は家でも学校でもバカだと言われそれでもいいと思った…北中の遊び仲間は俺を仲間だと遊んで、それでもいいと思った…ずっとアイツらとつるんで…』

『バカだなんて…』

『いいんだ事実だから…三流の北高に行くつもりで受験などどうでも良かった…そんな時成さんが家に来て俺の進路を心配して親父と喧嘩しているのを見てしまって俺は家を飛び出しあんたに出会った…』

『あの時の公園で…?』

『裕哉くんを信じてやれと言う成さんが信じられなくてだけど嬉しくて…北高以外に知らないから俺はあんたのいる清陵を目指し成さんについて猛勉強をしてギリギリ受かった、あんたに会えて良かったと思うよ』

『成さんって?』

男の人?女の人?
嫉妬かな…
茶髪くんがそんなに慕う人って女の人なら辛すぎる…

『テニスをやらせてくれる成瀬叔父さんだよ…唯一俺を信じてくれるから大好きなんだ…成さんが読めってくれた成瀬メモフリガナと解説付きで入門書みたいな?』

『成瀬メモ?』
綾香は中川から受け取りパラパラとめくったのはまるで会社の手引書のような?

綾香は中川にノートを返すと彼は大切にカバンに入れた。

『見返してやれ、兄貴みたいな石頭にはなるなとノートを作ってくれたんだ…偉くなれるかな?フリガナなくても読めるように漢字にも強くなれるかな?』

『弱い人は努力しない人だよ、茶髪くんはもう強くなれるよ、社長にもなれるわ』

『社長っそこまで偉くなりたくない、あはは…成さんや先輩がいるなら俺は強くなりたい』

『なれるわ、なれるよ』

2人は手を握ったまま横に寝転んで見つめあった。

成さんは叔父さんだった…
良かった…
茶髪くんなら社長にもなれるわ…
あたしは応援したい…
ずっと…
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