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《リベンジ☆ラブ…恋になるまで…》
第6章 立ちはだかる………
次の日の朝も綾香は宮川に待ち伏せされ今度は物陰はないかと後ずさりしたが宮川がそれを許さない。

『瑞穂大受験をクリア出来そうなテキストは?』
彼は何様と言われそうなくらい偉そうに腕組みをしている、今朝も眠そうだ。

『だから直人兄は忙しくテキストを作る時間等ありません』
まだ後ずさりする。

『本人に聞いてみたのか?』

『…はい』

嘘をついてしまった…
直人兄なら睡眠時間をさいてまでテキストを作ると思うから無理をさせたくない…
塾の先生のテキストが気に入らないなど問題集は似ていると思うの。
待ち伏せなんてあたしを不登校者にさせるの?それくらい嫌なのに、、、。

『尺にさわるがテキストは貴様が作れ、どうせ受験は来年で暇だろうから』

『あたしが?!』
違う違うと綾香は手を振り精一杯拒絶する。

『貴様の兄貴が都合悪いなら貴様がやるしかなさそうだからな』

『宮川先輩はそれでいいんですか?1つ後輩のあたしにテキストを作らせるほど悩んでいるのですか?』

『直人という使えない兄との連帯責任だから直人の代わりを貴様がやれ』

『直人兄の悪口はやめてください』

『アットホームぶりが尺にさわる、兄をかばう妹と他人へ弁当を作る暇そうな親、貴様ら家族は僕の命令に逆らうクズだ』

『直人兄は頼まれたら睡眠時間を削ってでも相手の希望に答えるよう頑張る優しいから、だからあたしは先輩の事を言いませんでした。そしてお母さんも初対面の人でさえお腹が減っていたらご飯を作ってあげる優しい自慢の家族です。悪口や批判をしないでください』

『貴様らの家族などどうでもいい、貴様は僕に嘘をついたのか!あれだけ頼んでもテキストの事を言わなかったのか!?』
目が怒りに燃えているようで、宮川は綾香の胸ぐらを掴んだ為にカバンと弁当が落ちていく。

逆らうべきではなかった?綾香は目を閉じた。

茶髪くんどうすればいい?

その時朝練を終えた生徒が喋りながら歩いて来る気配がして宮川は綾香から手を離し舌打ちする。

『兄貴に聞いて貴様がテキストを作る事っ!』
宮川はみんなの視線が気になるのか何事もなかったかのように静かに歩いてく。

廊下に座る綾香を見て中川が駆け寄って手を差し伸べ彼女を立たせてやった。

『また奴が?何を?』

『待ち伏せ』

『瑞穂しかない訳ないじゃん、他人の力を借りてまで受かりてえのか』
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