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《リベンジ☆ラブ…恋になるまで…》
第6章 立ちはだかる………
帰宅した綾香は昼間のお弁当の件をのり子に申し訳なく台所に立ちつくす。

手際良くカレーを作りながら洗い物をするのり子が綾香らが食べた空の容器を洗い始める。

『ごめん…お母さん…お弁当…』

『きれいに食べてるのにどうしたの?綾香は残すくらい少食なのはお母さんわかってるわ、中川くんのお弁当もう少し増やした方がいいの?男の子だもんね』
のり子は育ちざかりの男子なら尚更だとフフッと笑った。

『違うの…お弁当投げられてあたしお母さんの顔が浮かんで…茶髪くんがいなかったらお弁当学校の敷地内の何処かに落ちてぐちゃぐちゃになっていたかと思ったら…』

『綾香がそうしたんじゃないならいいの、お母さんあなたの優しい気持ちで嬉しい気持ちよ』

『嬉しい?』

『母親なら子供達が親の事を思って泣いているのを見るとたまらなく哀しくて愛しくて…嬉しい事なの、綾香この間から寝不足でお母さんお父さんも心配していたの』

綾香は宮川夏樹という威圧的な先輩へ接することが憂鬱になる事を話しお弁当の件も彼のせいだと伝えた。

『宮川くんをうちに連れて来る?美味しいもの食べてお父さんに勉強みてもらえば綾香に意地悪しないと考えるの、宮川くんは安らぎが必要なのよ、中川くんみたいに』

『茶髪くんと宮川先輩は違うの…宮川先輩をうちには呼びたくない、だって彼はお母さんもお父さんも直人兄も悪口言ったからあたし嫌なの…』

『悪口くらい何?あたし達なら平気、でも綾香が言うならお母さん何も言えない、だから綾香ちゃんらしく』

彼女は言葉に出した事でスッキリしたらしくうなずいた。

『茶髪くんと授業受けなかったの、不良かな?茶髪くんが夕方マクドに連れて行ってくれたの、周りはこんなとこに優等生が来るとこじゃないと冷やかしたの、唯と時々利用するけど本当に寄り道なんでしないから悪い人にでもなったような…優等生卒業かな?』

『中川くんいい子ね、綾香は少しくらい息抜きしてもいいのよ、マクド割引券お母さんにも綾香がプレゼントして母娘で若い子の無駄話盗み聞きもいいわね』

お母さん…あたし少しくらい羽目外してもいいの?

一緒にマクド…
お母さんあたし嬉しい…
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