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《リベンジ☆ラブ…恋になるまで…》
第7章 それぞれの日々の中で…
観ているから緊張するとは言うが今まで何回か作りくるくるとまわし焦げ目が少なくなってきていた頃で、綾香の側にいつものり子がいて料理をする様を観ているのだ。

緊張するというのは中川が観ているから玉子焼きは失敗した。

『もうやらないっ、もう玉子焼きなんて作らない、今まで茶髪くんのお弁当に入れたのも何回か作りなおしたものだったし』
恥ずかしく早口でまくしたてる綾音はタンッと箸を置いた。

『旨いからっ』
稜と中川の口調が揃いオヤッという風にお互いの顔を見て苦笑する。

『旨いわよ、かっこいい中川くんが観ていたから手元がくるったのよね』
のり子が綾香の肩をポンポンとたたき彼女の手首にはめているピンクのリストバンドを触る。

『……少し焦げてるけど綾香先輩の玉子焼きだ…』
ひとつふたつ口に頬張り中川は綾香を見てそう言う。

たかが玉子焼き、されど玉子焼きという微妙な空気の原因が中川の話の成り行きだった事で午後からの勉強に影響をあたえ静まりかえった部屋の中で彼はごめんと謝った。

『俺には母さんはいても仕事仕事で玉子焼きなんて作ってはもらえないから…楽しい綾香先輩家のご飯で俺つい調子にのって玉子焼きの話なんて…ごめん…』
本当にうなだれる。

そう、茶髪くんとこのお母さんってあたしのお母さんみたいじゃないんだ…
あたし玉子焼きが上手くいかなかったからって怒って…悪かったな…

『茶髪くんごめんね…玉子焼き二学期からも頑張る…勉強しよっか…』
取りつくろう綾香、誤魔化すように教科書をめくる。

『うん…玉子焼き作って…』
彼もまたノートをひらいて綾香の隣に座る。

『…気をとりなおして続きからね』
軽く咳払い、取り繕うように。

『綾香先輩は卒業したら瑞穂大だっけ?』

『うん、直人兄なら軽々受かった名門だけどあたしは自信ないから頑張らないと…』

『俺追っかけて瑞穂行くよ、担任の先生に北高のバカなんて言わせないくらい今から頑張るから』

『大学また後輩になるの楽しみにしてる』

頑張ろう頑張ろうと2人、午後からも家庭教師と生徒という位置づけで頑張るのだ。

✿ ✿ ✿

残り少ない夏休みも図書館、森部家でと勉強をし彼と森部家もまた更に交流を深め、彼は稜をのり子を尊敬しお父さんお母さんのように思うのだ。


そしてまた2学期が始まって勉強会は日曜だけとなり彼はそれを残念がる。
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