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《リベンジ☆ラブ…恋になるまで…》
第7章 それぞれの日々の中で…
学期始めのミニテストで中川の成績は綾香との勉強会で1学期よりも少しだけあがってはいた。
だが、職員室で中川が担任から怒られているのはこんな理由からだ。

『補欠で入学し学期始めのテストで白紙で出したお前が65点等取れる訳ないだろう、10点、20点と少しあがりはしても所詮北高出身っ、バカはバカだ、65点っカンニングかっ?』
薄頭の担任は面倒だ面倒だといわんばかりに髪をかきむしる。

『不良ばかりの北高出身だからどうだと言うんですか?』
声が低くなる、手を握りしめる中川。

『問題児はまた保護者から、校長からカンニングだと問い詰められる身になってほしいもんだ、あんたは宮川君と喧嘩しているのを何度も止めたと他の先生からクレームが私にきていて迷惑している』
ビニールのつっかけで床をドンと踏み怒りを示している。

宮川?
あれはあいつが綾香先輩につきまとうからっ…!
あいつが先に手を出したのに悪いのはいつも俺か?
カンニングだと?
してるわけない、テストは綾香先輩や稜さんが教えてもらったから俺真面目に頑張っていたのに…

『カンニングなんて俺は…していません』

『口ぶりに間があった、カンニングしたんだろ』

『…っ』

間があった?
あんたの事が許せないから怒るのを我慢したのが間になるんか?
綾香先輩こいつ殴っていいか?

こぶしを構えた中川は停学覚悟のようだ。

その時ドアがあき宮川が入ってきてその担任へ提出するクラスのノートを持ってきたので、中川の行動は一時停止となり彼は宮川をも睨みつけた。

邪魔するな、それからまたあんたのおかげで俺は担任から悪者とされてるっ!

『先生クラスのノートです』

『おお、宮川君早めでいつも先生は助かっている』

『日直の仕事ですから』

『受験勉強宮川君なら瑞穂軽々だろう』

『軽々かどうか…僕の評価間違ってます』

『いいや軽々だ、先生が保証する』

アホくさ…
怒りが失せるわ…
カンニングだろうがなんだろうがもういい…
俺に味方するやつなんかいない…

中川は先生と宮川の会話の途中で職員室から出て行き屋上へと走ってく。

不意にリストバンドに視線がいき彼は立ち止まり端の柵から校庭を見渡し綾香の名前を呟いた。

綾香先輩は信じてくれる…?
森部家のみんな信じてくれる…?
北高では喧嘩ばかり、あの頃カンニングもだけど今は真面目に。
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