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《リベンジ☆ラブ…恋になるまで…》
第7章 それぞれの日々の中で…
次の日、職員室の入り口の掲示板に張り紙がされ中川の1週間の停学に綾香はいきどおりを誰にぶつけていいやら廊下をウロウロし立ち止まる。

『先生に話してくるっ』

『やめなよ、綾香』

『だけど結あたし悔しい、茶髪くんはカンニングなんてしていないって言ったし』

『もう張り紙なんかされたらもう諦めるしかないじゃない』

『だけどっ…』

『好きなんだね中川君の事、今言う事じゃないけどガンバレ』

そんな会話を聞いてかアハハと笑う声、中川だ。

『綾香先輩、結先輩の言うとうり張り紙なんかされたら学校休むしかないじゃん』
カバンを肩にかけて斜めに立つ中川が2人の先輩を観察し苦笑する。

『茶髪くんっっ!待ってっ』
綾香は彼の方に歩き始めた。

『じゃまた連絡する』
振り向きもせず手をあげ歩いてく中川。

『あたしが先生に言って誤解をっ』

『言うなっ、瑞穂大行くんだろ、余計なもめ事なしで素直に真面目な生徒やってろよ』
早口でまくし立てた彼は綾香に余計な事に巻き添えを加えさせたくなかった。


『怒られるのは俺の両親だけだから、もっとも俺に関心があればの話だけど』
手を振る中川、振り向かない。

綾香は彼女らしくない早足で中川に近づいて彼の後ろから背中に手をあて泣いた。

『無力なあたしなの?』

『1週間休むだけじゃん…』

『卒業する時色々影響するわ…』

『心配性だな、綾香さんは』

中川は振り向いて彼女の頭を撫でた。

『あんたは俺の味方なんだね、成さんと同じ…』

成さん?
茶髪くん時々言うのね…

綾香が成さんと言うワードに気をとられてる、中川は再び歩き始め学校を後にしていたのは彼女が校庭に出た時だ。

その夜、綾香の携帯に彼からラインがきたがまたもや成さんというワードが書かれていた。

【親父や母さんはまたかという顔をされたけど成さんには怒られた、アハハ】

【そしてごめんな、綾香さんも゙味方でいてくれて】

綾香は涙が止まらなかった。
中川にはたかだか停学でも綾香の生活には停学で休むクラスメート等いない環境だったのでよりショックだったのだろう。

【可愛いよ、後ろからハグされた時本当は綾香を抱きしめたかった!】

茶髪くん…
茶髪くん…

茶髪くん…

綾香はその夜何度も寝返りをうち眠れなかった。


中川のいない学校は部活帰りにテニスコートに近づく事もない。
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