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有翼神は翼無き女性を愛する~異世界の溺愛恋模様
第2章 目が覚めたらパラダイス

「役割?」
「そう役割だね」
かい摘まんで説明すると、この有翼の雲海は天使と悪魔、しかも神様グラスの偉いのばかりが住んでいる特別な場所。
天使を束ねているのがミカエル、役割は秩序を保ち司る。
悪魔を束ねているのがサタン、享楽と下界の生死を司る。
ざっとこんな世界らしい。解釈的には私が知っていることで合ってはいるけれど、天使と悪魔が一緒というのは違うかな。
「着替えて神殿散策しようよエイミス」
「そうだったわね、着替えないと私は動けないらしいから」
「じゃあこれが着替えだよ」
「うわー、この生地なに? それに露出度が高いじゃない!」
仕方なく着替え始めた私だけど、白と水色の肩まで開いたドレス風で、腰から下のスリットが両サイドにあり、それが凄く際どいラインなのよ。しかも……下着がないじゃない!
「ねえリャナンシー、下着ってないの?」
「下着?」
「始めに私が身に付けていたような、恥ずかしい部分を隠すようなやつ」
「そんなのないよ。それより服に似合う宝飾品を探さなきゃ、あぁ髪も長いからアレンジしようよ」
「下着が……ない」
リャナンシーがバタバタと動く中、私は下着がないことにショックを受け放心状態。……というか、この妖しい服装に下着がないなんて、ちょっと動けば丸見えじゃないの。なんでこんな際どいのを選ぶのルーキフェル。
「これが良いかなー。金の羊の毛を編み込んだサンダルに、首には宝石が付いた金のチョーカー、後は金の腕輪と耳飾り。そうそう、髪を一部上げて、この小さなティアラもしようよエイミス」

