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有翼神は翼無き女性を愛する~異世界の溺愛恋模様
第2章 目が覚めたらパラダイス

 リャナンシーの好きなように飾り立てられる私。白と水色のドレスをメインに金の宝飾品で統一され、最後には長い髪の一部をアップにし、これまた金に小さな宝石が沢山付いたティアラでまとめられてしまったのよ。
 更に化粧まで器用にこなすんだから、コーディネートは私なんかより遥かに上ですリャナンシー。

「これで神殿内を自由に歩けるよ」
「シースルーでも、腰のスリットを押さえてくれる布があって良かったわ」

 薄い金色の1枚布なんだけど、両方の指にした指輪と繋がっていて、くるっと背中から足元近くまでをスッポリと覆ってくれている。私は前だけ注意していれば、なんとか見せたくない場所は隠せそう。

 やっと安心し、リャナンシーと一緒に神殿散策開始。中は思っていた以上に広く、私が寝ていた部屋みたいのが無数にあるの。中にはしっかりと壁で囲まれた部屋もあり、1部屋1部屋が私の常識をくつがえすような豪華仕様。
 はぁ、神様ってこんな贅沢な場所に住んでいるんだね、一般庶民だった私には別世界だわ。

「ここがメインになる広間だよ、たまに神々が集まり宴を開くんだ」
「ひろーい! それに変わった物が沢山あるね」
「戦利品を広間に飾るのが、神々の常識なんだ。ほら、あれはルーキフェル様がドラゴンを制した時に持ち帰った黄金の杯の数々、皆あれでブトウ酒を楽しむのさぁ」

 うーん、私には考えられない世界だわ。ドラゴン? 杯? なにそれです。

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