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有翼神は翼無き女性を愛する~異世界の溺愛恋模様
第2章 目が覚めたらパラダイス

 広間から外に出られる門があり、私は思い切って外へと飛び出した。でも……。

「え? 雲? この上を歩くの、落ちない?」
「大丈夫だよエイミス、雲は雲でも有翼の雲海の雲なんだ、ちゃんと歩けるから」
「そ、そう」

 恐る恐る1歩を踏み出すと、フワフワした感触だけど私は雲の上に乗っている。私の常識はここでは通用しないと、しみじみ実感するわ。
 それにしても一面の雲、雲、雲! 目に見える範囲でも無数の雲が存在し、その雲の1つ1つに白い神殿が建っているの。本当に別世界、いや異世界って言ったほうがいいのかな? 分かるのは、間違いなく私が居た世界じゃないということ。

「もう少し雲の端に行っても大丈夫?」
「ルーキフェル様の結界があるから、エイミスが落ちることはないよ」
「じゃあ行ってみるね」

 フワフワな足場にもつれそうにはなるけれど、なんとか端まで歩くことは出来た。そこから見る空と地上、空はどこまでも雲が続き、地上は……凄く下に大陸のようなものが見える。

「あれが下界?」
「そう。人間や魔物、精霊や土地神が住んでるんだ。下界からこの有翼の雲海に来る術は無いから安心なんだよ」
「下界から空を飛べないの?」
「僕たちみたいのや神々は飛べるけど、人間と魔物はムリ。そもそも次元の層があって、飛べてもここには入れないよ、他に存在する神々の楽園も同じだね」

 つまり私たちからは下界が見えても、下界からは私たちが居る有翼の雲海は見れないということみたい。 何度も思うけど、神様って贅沢だわ。

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