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有翼神は翼無き女性を愛する~異世界の溺愛恋模様
第3章 思慮深い悪魔ルーキフェル

渋々だけど湯から上がり、リャナンシーが用意してくれた敷物に寝そべるように横になった。そんな私の背中に香油を掛けて、マッサージのように揉み込んでいくのよ。
こう……くすぐったいような、違う感覚なのかよく分からないけど、気持ちいいのは確かなの。
「……ん」
「エイミスって、お肌スベスベ。お手入れしてたの?」
「そんなことしていないよ。普通にお風呂に入るくらいかな?」
「それでこんなに綺麗なの、凄いなぁ」
「綺麗じゃないよ……あっ!」
え? なんでこんな声が……。背中から腕、それに横腹辺りにリャナンシーの手が這い回っているんだけど、ところどころで変な声が出ちゃう。
私……どうしてしまったの? 香油の不思議な匂いのせい?
「あ……はふ……」
「気持ちいいよね、この香油は愉悦感を高める役割もあるんだよ」
「愉悦感って……あぁ」
「くすぐったい? それとも感じる? エイミスはどっち?」
「分から……ないよ」
マッサージは何度か受けたことがあるけれど、こんな感じになったことなんてない。くすぐったいが大きいんだけど、その中に違うものが混じっているような気はするのよ。それが感じるなのかは……私には分からない。だってそんな経験がないから。
「後ろは良いよ、次は前ね」
「いや、見ちゃダメ」
コロンと転がされ、私はリャナンシーに隠せない裸体を見せてしまう結果になってしまった。
これはムリ、恥ずかし過ぎるでしょう。

