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有翼神は翼無き女性を愛する~異世界の溺愛恋模様
第3章 思慮深い悪魔ルーキフェル

「エイミス胸を隠している手を避けて、これじゃあ香油が塗れないよ」
「ちょ……ムリ、恥ずかしいって言葉を知ってる?」
「恥ずかしい? 神々の中には裸体で過ごされている方々も居るから、裸体なんて普通の話じゃないか」
「それを私に当てはめないで」
「だってエイミスは神なんでしょう、じゃあ普通のことだよ」
「そんなぁー……」

 半ば無理矢理に胸を隠していた腕を広げられ、恥ずかしさに横を向いているうにち、胸に香油が垂らされた。

「ひやぁ!」
「大丈夫、大丈夫、香油が少し冷たかっただけだから……ね」

 香油を塗り広げるリャナンシーの手、勿論胸にも手はいくわけで、言いようがない感覚が私の体をムズムズと這い回る感じ。
 これって、なんて言うの? リャナンシーの言う感じるってこと? 自分でオナニーすらしない私にとって、今の感覚がなにかが分かりにくい。

「あん……リャナンシー、これ……」
「感じているよねエイミス、そんなに足をモジモジさせて、感じていないなんて言わせないからね」
「感じる……これが」
「そう快感、嫌じゃないでしょ?」
「私は……あぁ……」

 フワフワするような、でもどこか疼くような変な感じ、私にすればそんな感覚なんだけど、これが快感っていうの?

(でもルーキフェルにキスされた時……)

 これと似たような感じだったと思う。体中がソワソワして、もっとして欲しいと思ったあのキス、それに近いんだよね。ということは私は感じているんだ。

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