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有翼神は翼無き女性を愛する~異世界の溺愛恋模様
第3章 思慮深い悪魔ルーキフェル

「私を……どうするの?」

 不安そうな目でルーキフェルを見つめても、ルーキフェルは意地悪そうな顔のまま。顔が良いだけに、これでも格好いいのがもう……反則でしょうこれ。

「お前の処女を奪うとでも思ったか? その覚悟もないくせに一人前に言うなエイミス」
「覚悟って……」
「言っただろう、神は対になる者としか繋がることはしないと。永遠に寄り添う者でなければ襲わんから安心しろ。……繋がると責め遊ぶは別物だがな」
「……きゃっ!!」

 ポンっと、ベッドの上に落とされた私。そして一番最初に目が覚めた時のような感じで、ルーキフェルの顔が近づいて来るの。
 ……また合わさる唇。
 ルーキフェルの熱い吐息、触れられて気持ちいい唇、私をうながすような舌。

「こんな時はどうすれと言った?」
「……あ」

 唇を開き舌を出して絡め合う、あの時ルーキフェルが私に言ったこと。おずおずと舌を伸ばし、ルーキフェルの舌に乗せれば、同じように絡みとられてしまう。
 ルーキフェルとのキスは嫌と思わない、触れ絡まるうちに、ドンドンと体の中に熱いものが溜まっていくのよ。そう今も、胸の辺りが凄く熱い。……え? 熱い??

「はぁ、ルーキフェル、私なにか変。胸が凄く熱いのよ」
「あぁ、少しずつだが、お前に俺の力を流しているからな、その反動が出ているんだろう」
「力? 力ってキスで使えるようになるの?」
「正確には俺の力の一部を、お前に分け与えているだ。キスや触れ合うのが、一番力を分けやすい」

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