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有翼神は翼無き女性を愛する~異世界の溺愛恋模様
第4章 思案と困惑~ルーキフェルside

「…………」

 僅かずつ俺のテリトリーを広げる。だが、反応する水晶は見つからん。これだけの水晶があるんだ、根気がなければ探すことは難しい。

「根気……か。
どの悪魔以上にはあるだろうよ、あれを経験すればな」

 昔の話。今はただの悪魔に過ぎん俺だが、根気……いや絶え間ない努力と我慢はした。結果このザマだが後悔はしていない、これが運命だったんだろうよ。

「それでも、なぜという言葉は出るな。エイミスが振るった力は……懐かしくもある。俺は失ったが、まさかエイミスが使うとは思うわけがないだろう」

 癒し……。
 傷を、心を、大地を、世界を癒す可能性を秘めた力。エイミスがどう思ったかは知ぬが、癒しとなるとラビエルがどう出るかが予想が付かん。そも、癒しは天使が持つ力だ、向こう側に引き入れようとする可能性だとてある。……渡す気はないがな。

「……! あった」

 かなり奥になるが、ワードに反応した水晶。そこまで一っ飛びし、水晶に手をかざす。次元を超え見えるのは……。

「随分と発展した世界だ、だが生きにくい世界とも言うな」

 こちらの世界とは、あまりにも違う発展。鉄が空を飛び、絶え止まぬ争い、人間はギスギスし心の余裕などなく、隣の人間まで疑う始末。これがエイミスが生きて来た世界。

「あれだけ触れれば、エイミスの波動を追えるだろう」

 水晶は現在・過去・未来全てを見通す。神に時など関係ないともいうが、対象の波動を知らなければ追うことは難しい。そう考えると、エイミスは追いやすいということになる。
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