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有翼神は翼無き女性を愛する~異世界の溺愛恋模様
第4章 思案と困惑~ルーキフェルside

ニホン・トウキョウというワードから、この世界のエイミスの波動を察知。……あまりいい人生とは言えないエイミスの軌跡。
『どうだね、たまには一緒にどうだ?』
『お言葉ですが社長、経営者と従業員がプライベートで会うなど、他の方に示しがつきません』
『固いな君は』
(社長と言われている男にモーションをかけられているが、丸っきり取り合わん)
どう見ても、男はエイミスに下心があり話しかけているが、エイミスはそれすら気づいていないよう。それが更なる不幸を招く。
『なんだあの女は!』
『社長ぉ、どうせなら水神さんをカモフラージュに使いましょぉー。社長を振った女ですもの、それくらいの罰を受けて当然よ』
『そうだな。この俺の言うことを聞かないとどうなるか、思い知らしてやろうじゃないか』
(……どの世界も嫉妬に策略、しかもエイミスの世界は人間を落とすのが簡単ときた)
『君が社を退職すれば、全てが収まると思うが違うか?』
『あの会社をクビになったんだろ、そんなのを雇う気はないな』
『社長の愛人がアルバイトか? 店の評判が悪くなる。帰った帰った』
人間に拒否され住む家も危ない、そんなエイミスが取った行動が……。
『……あぁ、これで』
ワインに入れられる白い物、この世界を知らん俺でさえ毒だと理解出来る。大量に投入しワインを飲み干すエイミス、その先は……。
「これが有翼の雲海に現れた理由。稀に次元を超える人間が存在すると知っていたが、エイミスがそうだったとはな」

