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有翼神は翼無き女性を愛する~異世界の溺愛恋模様
第2章 目が覚めたらパラダイス

「…………え!?」

 ハッキリと目が覚めた私が見たものは、天外付きの豪華なベッドに一面の真っ白な壁。それにギリシャにでも行ったような神殿風の建物。
 寝ているベッドから円柱系の柱があるだけで、外が丸見え壁もなし。その外なんだけど……。

「なにこれ、空しか見えないよ」

 目に飛び込むのは雲と空。しかも雲は私の目線と同じ高さに沢山あるのよ。この光景を普通信じられる?

「ここ……天国?」
「……なにバカなことを言ってんだ」
「ば、バカ!?」

 私の独り言に入って来た1人の男性、だけどこの声に聞き覚えがあるような気もするの。どこでが思い出せないんですが……って、その前に私はどうなったのよ。

「あのーここは天国ですか?」

 まるで『ワタシ、オウチワカリマセン』みたいな、アホなことを質問しているよ私。だって向こうに居る男性から、呆れているようなオーラが見えるんだもの、これは失敗したかな。

「だからなにバカなことを言っている、ここは『有翼の雲海(うよくのうんかい)』だ。周りを見てみろ、雲の上にある有翼神が集まる天界だぞ、天国は別次元だろうが」
「は、はぁ……」

 ち、ちちちちょっと待って、ここは天国と違うの? 有翼の雲海なにそれです。でも今言ったよね、神が集まる天界だって、私は天国を突き抜けて天界まで来てしまったわけ!?

「それにしても変わった格好をしているな、お前はどこから来た?」

 コツコツと大理石らしい床を歩き、男性が私のベッドまでやって来る。

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