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有翼神は翼無き女性を愛する~異世界の溺愛恋模様
第5章 俺様登場悪魔ティア

もし私が飛べたら、どこまでも高く飛んでみたい。……そんなこと出来もしないのに、夢だけが大きく膨らんでゆくの。飛ぶ姿を見てるせいなのかな。
(私自身が変。変だと思わない?)
全てが私の常識を越え、戸惑いと驚き、そして今更嫌らしい自分に気づくなんて、異世界に来て凄く浅ましくなっているんじゃない? それはまぁ、異性経験どころか付き合ったことすら無い私だけど、いきなりのこの変化に、私が一番困っているとは思う。
だって……。
「……んん」
素肌に触れるシーツの感触にまで、過敏に反応してしまう。寝間着なんて無いから裸にシーツを纏って寝ているのもあるけれど、肌触りが良い布が擦れるたび、私の体が快感として受けてしまう。これじゃあ寝れないじゃない!
(体が……熱い)
ルーキフェルに責められた記憶がフラッシュバックし、あの指の動きまで頭の中に再現されてしまい、花芽がピリピリするような感覚に陥ってしまう。
『見ろ、ここがお前の感じる場所だ。いや、他にもあるだろうな』
『体は快楽に耽りたいと言っているんだ。素直に快楽に従えエイミス、そうすればお前は性の悦びを知るだろう』
違う、ちが……う。
こんな私なんて知らない、性の悦びなんて……経験したことがなかった。
でも確かに感じたルーキフェルの指使い、思い出す性の衝撃。
体が堪らないほど疼く、でも行動に移せない私。ルーキフェルの指のように自分で……なんてムリ、絶対にムリ!

