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有翼神は翼無き女性を愛する~異世界の溺愛恋模様
第5章 俺様登場悪魔ティア

*
悶々と眠れぬ夜を過ごし朝になれば、元気な声と一緒にリャナンシー飛び込んで来る。数日で慣れたよ? 勢いが凄くて私が押されている感じだもん。
「おはようエイミス!
今日からさ、少し勉強しないかな」
「勉強?」
服を着ながら、リャナンシーをガン見してしまう。今更勉強と言われても、一体なにを勉強するのよ。
「エイミスはもう少しこの世界を知ったほうが良いって、ご主人様からの伝言」
「ルーキフェルが帰って来たの?」
「うん。
だけどもう居ないよ。今日はほらお役目がある日だから、帰って来てすぐ出ていったに近いんだ」
「ルーキフェルの役目ってなんだろう、リャナンシーは知っているのよね?」
「まぁ……。
でもねエイミス、神もそれぞれだからご主人様の役目と聞かれても、正確には答えられないんだよ」
「どうして、悪いことでもしているの?」
「悪いことってなにかな?
人間には悪いことでも、神には悪いことじゃない。考えかたが違うんだ。それも教えるから、早く着替えてよ」
リャナンシーに急かされて、しっかりと服を着た後に場所移動。向かったのは、なんの変哲もないソファーみたいな物が置かれているだけの場所。
座ればリャナンシーが次々と料理を出して来た。これって朝食だよ、今までは私が寝ていた勉強だったのに、今日はどうしてここなの?
「まずは食事の仕方から。
エイミスって棒に刺して食べるけど、基本的に手づかみなんだよね」
「棒? お願いしたフォークのこと? 本来は違う?」

