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有翼神は翼無き女性を愛する~異世界の溺愛恋模様
第2章 目が覚めたらパラダイス

「この雲1つが神1人のテリトリーになる、有翼神は無数に居るんでな雲の数も無数に存在するが、中央の巨大雲だけが共有地……つまり神々の管理地になる。……って、お前聞いてるのか?」
「……え? うんうん、雲1つに神様1人ね、それは理解出来たけど、私がここに居る理由が理解で出来ません」
自分の考えに没頭していた私は、このイケメンの話を半分くらいしか聞いてませんでした。要点だけを言えばいいよねこれ。
「そりゃ俺も理解出来ん。そもそもテリトリーに入れば俺が気づくはずだが、お前には気づかなかった」
バレなかったのには安心したけど……あぁもう! ずっと『お前お前』って、私にはちゃんと名前があるのに、お前呼ばわりは凄い失礼だと思わない?
「名前教えて。それに私には水神永美って名前があるわ、お前お前ばかりじゃ不服!」
「ほう……この俺にそんな口を叩いた女は初めてだ。まあいいだろう、俺の名はルーキフェル覚えておくんだな」
「ルーキフェルって言うのね」
如何にもみたいな名前、合っているとは思うよ。でもカッコ付けすぎな名前じゃない? ルーキフェル……あれ、どこかで聞き覚えがある気もするけれど、なんで聞いたかな。
「しかしなんだお前の名前は? ミズ? エイミ? 随分と分かりにくい」
「ちゃんとした名前よ」
「天界でも地界でも、そんな発音はしないぞ」
イケメン……じゃなかった、ルーキフェルが更に私に近づく。あと数センチ近づいたら、顔と顔がくっついちゃうじゃない。

