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ピアノ
第4章 初めてのセックス
それは寝言なのだが、気遣いが通じたようで、一層、愛おしさが込み上げてくる。
「幸一君……」と呟いた啓子は彼の頬に口付けをしようと、顔を近づけた。が、その時、「先生が好きです」という声が聞こえた。はっと思った啓子は幸一を見たが、目を閉じて眠っている。寝言でもない。普通なら、「何よ、変なことを考えちゃって」と自分を笑うのだが、この夜の啓子は違っていた。誰も訪ねて来ない雪の夜、寝室に二人だけでいる、そんなことが彼女を惑わせた。
「私もよ」と呟いた啓子は着ている物を脱ぎ捨てると、布団の端を捲ってベッドに滑り込んだ。
「あ、何?」
足がぶつかり、幸一は目を覚ましたが、啓子が身を寄せていたことに気がつき、「せ、先生」と驚いた。だが、啓子がすーと唇を合わていくと、「あ、いや、あ……」と最初は慌てたものの、直ぐに受け入れ、吸い返した。
チュッ、チュッ、チュッ、チュッパッ……と唇を吸い合う音だけが響く。口付けは次第に濃厚になり、気持ちは高まり、抑えきれなくなった。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
上になって唇を離した啓子は吐息が熱く、性器はしっとり濡れていた。改めて幸一の顔を見ると、彼も興奮し、すっかり上気して赤くなっている。腰に巻いたバスタオルはすっかり解けてしまい、硬くなったペニスが啓子の太腿にあたっている。もう行きつくところまで行くしかない。