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第4章 初めてのセックス

焦れた啓子は「待って、待って……」と幸一の体を押し上げると、股間に手を差し入れ、ペニスを掴んだ。そして、「こうするのよ」とペニスを押し下げ、亀頭を膣口に挿し込むと、自分の腰を突き上げるようにして、彼を抱き寄せた。

その瞬間、幸一は「あ、あ、ああ」と言葉にならない声を出したが、ペニスはしっかりと膣に入り、二人の下腹部がぴったりと合わさった。

とうとう一線を越えてしまった。啓子は目を閉じたまま、幸一の腰を抱えて動かなかったが、昂りは収まるどころか、激しくなり、太腿的が小刻みに震えて止まらない。じっとしていることは返って辛い。

「あぅぅぅ……」と低く唸りながら、ぴったりと重ねた腰を揺すり出したが、挿入する前から弾けそうだった幸一には堪らない。直ぐに啓子にしがみついたが、もうダメだ。「あっ」と息を吐くと同時に、啓子の膣の中で亀頭の先から精液が勢いよく吹き出した。そして、「あっ」、「あっ」と息を吐く度に射精が続き、腰から力が抜けた幸一は啓子の上に重なった。

二人の初めてのセックスー幸一にとっては、生まれて初めての、啓子にとってもセカンド・バージンを捧げたセックスーは呆気なく終わったが、興奮に包まれたままの幸一とは違い、目を潤ませた啓子は物足らない。

「もっと、もっと、もっとよ……」と、まだまだ硬い彼のペニスに刺激を求めて腰が止まらず、両手で幸一の頬を挟むと、その唇に吸い付き、舌を絡ませてきた。
口づけは先程と同じだが、体を交えたままだと、気持ちの入り方が一段違う。たちまち幸一の体に情欲が蘇り、ペニスははち切れそうなくらい硬くなった。