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日曜日の産婦人科
第2章 日曜日の診察 1回目
私は内診用の椅子がある隣の診察室に、のろのろと移動する。

ショーツを脱ぎ、備え付けの籠に小さく畳んで入れる。産婦人科を受診するときは、決まって長めのスカート。そうでないと、下半身剥き出しで内診を受けることになるから。

どんなに淫乱な女でも、この内診用の電動椅子に座ることが好きな人は少ないはず。
聞こえないようため息をつきながら、椅子に座り、今は隙間なく二つ並ぶ台に、左右の腿を乗せ、スカートをたくしあげる。秘部が露にならないよう、バスタオルを膝にかけて。。。

そんな風にガードしたところで、ご準備できましたか?の声がかかった後は、椅子がウィーンと電子音を鳴らしながら高く上がり、貴方の向きに回転し、腿を乗せた台が左右に開き、下半身が剥き出しになることは分かっているのに。

たとえ、目隠しのカーテンで貴方と私が視線を合わせることがないにせよ。。。

診察のためとはいえ、照明が煌々と明るい中で、大股を開いている私。いつもの通り、羞恥心から目を閉じてその時間を耐えようとしていた私に、貴方がカーテンを開けて声をかける。

「この診察は、貴女の表情も確認する必要がありますので、カーテンは開けておきます。」

えっ?ええっ?

いつもなら、カーテンの向こうで看護師が私のそこをアルコール綿で消毒し、貴方の「はーい、ちょっと冷たいのが入りますからね、力を抜いてください。」という声に続いて、クスコが深々と差し込まれる。
今日は、そうではなかった。

「炎症や傷がないか、内側外側を確認するので、周りを綺麗にしていきます。」

貴方はそう言うと、泡のようなものを機械的に私のそこに塗りつけていく。

「動くと危ないので、じっとしていてください。」

貴方は剃刀を手にして、おもむろに剃毛をはじめる。
出産時は、当たり前のように行われる剃毛と浣腸。私はそれが嫌で助産院で出産したのに、今はなすすべもなく、貴方に毛をそぎおとされている。
ひだの裏側に貴方の指先が触れる。。。
クリトリスのすぐ脇を剃刀の刃が滑る。。
愛撫されているわけでもないのに、その行為は私を震わせ、蝋燭に火が灯されるように、欲望の芯に火をつけられてしまう。。
腰を浮かしてしまいそうになる私に、貴方は低い声で叱咤する。

「じっとして。。。」

剃刀の刃から解放された時には、身体の奥から熱い液が滲み出てしまっている。
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