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はじめてでドタバタな夜と、その後のこと
第3章 アクシデントからの流れで、暴発!?
ひとつだけ間違いないことは、僕がヘタレであるということだけ。だからこそ――
「もっと、正直になってよ」
「え?」
そんな僕であるから、じっと差し向けられた寺井の瞳に逆らえないのであろうか。
「難しく考えてるみたいだけど、今更って思うんだ。ほら、ちゃんと目の前を見て。ね、キミのココみたいに」
「あっ!」
「ふふ――ぴくん、ってなったね。こうすると気持ちいいみたい」
寺井は僕の表情を見つめながら、添えた右手をするりと擦るように動かした。ギンギンに硬直したモノを、緩やかに上下にしごきはじめている。
「くっ、ああ……だ、だけど……これが、ホントに正直なのか……わからないから」
「その戸惑いも、わかる。だけど、それでいてとても確かだと、私はそう感じてるの」
「うっ……て、寺井……」
上下動は徐々に早まるにつれ、そこから得られた快感が僕の思考力を急激に奪っていった。
そうして身体を振るわせる僕の耳に、寺井の声が艶めかしく響いてくる。
「こんな時は、欲望を素直に表せばいいと思う。だから、そっちも――私に触れて」
「――!」
靄のかかったような淡い視界の中で、そう告げた寺井の小振りな胸が小刻みに揺れていた。
男っていうは、どうしようもないくらい女子の胸に弱い生物であり。特に童貞まっしぐらな青春を歩んでいた僕なんかにしたら、憧れを通り越して神格化さえしかねない勢いである。
それが言い訳であることを十分に理解すながら、僕はさっきまでの想いを遥か彼方へとかなぐり捨てた。それを責めるなら、責めればいい。どんなに罵られてもかまわない。
それでも僕は今、寺井の胸を触りたかった。
彼女の甘い言葉に導かれるように、僕は両手をふたつの膨らみへと伸ばす。
「……!」
まずは、ふんわりと。
下から胸をすくい上げた時の、その感触に僕は衝撃を受けるのだった。