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はじめてでドタバタな夜と、その後のこと
第3章 アクシデントからの流れで、暴発!?
とにかく、このまま寺井の手で射精してしまうわけにはいかない。とりあえず手を止めてもらったことにほっとしつつも、この後でどう形成を立て直すのか方法を思案しなければ。
セックスって意外と大変だなあ。そんな風に漠然と感じている時点で、まだ僕は寺井夏美のことをよく理解していなかったようだ。
すなわちそれは「出そう」と告げたことにより、彼女の新たな好奇心に火を灯してしまったということなのだろうか。
「じゃあ、せっかくだからさ。一回、出してみよう」
「は?」
言われた意味がよく理解できずに、首を傾げた僕。すると額を指先でとんと押され、その拍子ふっと力を失うと身体が後方へ倒れてしまう。
再び仰向けになった僕に、寺井が言った。
「まあ、楽にしてなよ」
「だ、だけど……」
「いいから、続けるよ。とりあえず、さっきと同じ感じでやってあげる」
寺井は言葉のままに、右手を用いた刺激をゆっくりと再開していた。その言葉が、不思議と優しげに響いてくる。
「ううっ……て、寺井」
「もっと強く? それとも優しくした方が、いいの?」
「違うってば! ホントに、もう出ちゃうから!」
「うん、そうみたいだね。私にも、なんとなくわかる。キミのコレが私の手の中で、すごく脈打ってきてる。それでいて、とっても熱くなってるんだ」
「くっ……」
「気持ちいい? もっと思い切り、遠慮なく感じて」
はあ……はあ……。
息づかいが荒くなったのは、僕だけではなくって。頻りに言葉をかける寺井の方も、徐々に興奮を表していた。