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はじめてでドタバタな夜と、その後のこと
第3章 アクシデントからの流れで、暴発!?
そして更に、肉棒を握った右手を速く激しく、それでいて大きなめりはりをつけたストロークでしごき上げている。
「出る? 出そうなの? いいよ、全部――私に見せて」
「あ、ああっ……!」
もう僕の限界は、もうすぐそこまで。
それでも必死に堪えたのは、まだ抵抗を拭い去れないから。女の子の目の前で射精する、なんて、ついさっきまでは想像したことすらなかった。
辛うじて顔を少し持ち上げ、僕は霞む視界の中の寺井の姿を見る。
寺井は僕の開いていた股の間で、まるでお茶でも立てるかのように、かしこまり背筋を伸ばし鎮座していた。
そんな姿勢でありながらも、その彼女は胸も顕わにして、僕の男の部分をせっせと擦り続けている。
その光景が、なんとも珍妙で、それ故に刺激的だ。
彼女をそうさせる動機が、単なる好奇心なのか覚え始めた劣情によるものなのか、それはわからないけど。
寺井夏美は、やはり変わっている。そして、かなりの悪趣味でもあるのだろう。
そんなことを確信した理由は、その時、僕と彼女の視線がぶつかったからに他ならない。
「……」
手を動かし続ける寺井は、じっと一心に僕の顔を見つめていた。すなわち彼女は、僕が果てる一瞬の、その無様な顔を見届けようとしている。
そうだと思った刹那、その眼差しに促されるように。
――さあ、出しなさい!
「…………うわっ!」
僕の絶頂は、直後に訪れていた。