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はじめてでドタバタな夜と、その後のこと
第4章 なぜこのタイミングで、コンビニに来ているのか?
急降下しているテンションと同様に、身体の反応もまた顕著だ。
それは、寺井も見守る中――。
「あれ……?」
さっきまで直立していた僕のモノは、しおしおと力なくヘタリ込んでしまう。
その様を備に観察して――。
「ああ――どんどん、萎んでゆくのね。まるで空気が抜けた風船みたい」
そんなたとえ、しなくてもいいから……。
寺井の無邪気な言葉が、僕の気分まで萎えさせていった。
「でもまた、大きくなるんだよね? どれくらい時間が必要なの?」
「し、しらないよ」
僕は怒ったように、答える。あまりにもいつも通りな寺井の態度が、僕をイライラとさせた。
どの道こうなってしまえば、もう続けるなんて無理。身体以上に気持ち的に無理だ。僕は恥ずかしさに耐え兼ね、早く一人になりたいと感じている。
それなのに寺井は、どこまでもマイペースだ。
「じゃあ、シャワー貸してよ」
「え……?」
「だって、手はこんなだし。ついでに、身体も流したいから」
そう話し両手を示す寺井にしても妙なテンションのためか、むき出しになったままの胸を隠そうともしてない。僅か付着していた液体が、右胸から谷間をゆっくりと伝っていた。
そんな光景が、またよからぬ気分を呼び覚ますようだ。
「もちろん、いいけど……」
そう答えると、寺井は立ち上がりバスルームへ向かう。
「……」
シャワーを浴びたら、その後でどうする気だろう。そんなことを漠然と考えていると、バスルームの方から寺井が言った。
「じゃあ、私がシャワーしてる間に――――くれる」
「は?」
今度はなにを言い出したものかと、僕は思わず自分の耳を疑うのだった。