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はじめてでドタバタな夜と、その後のこと
第4章 なぜこのタイミングで、コンビニに来ているのか?
「……」
僕は普段ならしない軽い会釈を返し、目的の物を探すために店内を巡回しはじめる。
えっと、確かこの辺りの棚に……お、あった!
僕はうろ覚えながら、医薬品関係の置かれた棚の下の方を調べ、目標物を探し当てた。と、ここまでは順調であるけれど。
結構、種類があるけど、なにが違うのかな?
表面には『0.02』『0.03』とか、謎の数値が書かれている。それについては『極薄』との表記と合わせ、それとなく理解したのだけど。
ふとレジの方から店員の視線を感じた気がして、僕は一旦その棚をスルー。雑誌棚の前で、今はまったく興味のない週刊誌の表紙を意味もなく眺める。
それから再び棚に戻り、絆創膏やサプリメントを眺めた流れで、商品の物色を続けた。
薄さはともかく、サイズとかはどうなっているのだろう? だけど、そもそも自分のサイズがどうかなんて、他人と比べたこともないからわからない。しかも使うのは、マックスの状態であるのだし……。
値段が安いのは、なんか不安のような気もする。それと、やっぱ薄い方が気持ちがいいということなのだろうか。でも僕の場合、あまり気持ちよすぎても、すぐに出てしまったら……。
その棚の周辺を何度か往来して、僕はあれこれ思慮を続け無意味な時間を過ごしていた。
「後ろ、失礼しまーす」
「――!?」
そんな時に店員が急に声をかけるものだから、飛び上がるほど驚いてしまった。