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はじめてでドタバタな夜と、その後のこと
第6章 予期せぬオマケと、それからの日常とは?
うわっ……なに、コレ!
セックスの時は寺井の険しい表情を気にしていたから、快感に溺れるようなことにはならなかった。興奮はしていたし気持ちよかったけれど、それ以上に寺井のことが愛しくて、高鳴った部分が大きかったように思う。
でも、今は違う。口でされるのが、こんなに気持ちいいだなんて。いや、単に快感というのとも違う。
「ちゅ……どう?」
寺井が一旦、それを口から出し、上目づかいにそうお伺いを立てながら、カリ首の辺りをチロチロと舌で舐めた。
「どうって……くっ!」
思わず声を上げて、唾液の滴るような舌から、腰を引いて逃れようとした。
すると、寺井は僕の腰に手を回して――
「あん! だぁめ」
色っぽくそう言葉を発して、またビンビンになったモノを口に迎える。今度はさっきよりも――ゆっくり、じっくり――深くまで咥えこんだ。
「ああ! て……寺井」
その口の中の温かさにとろけ出すような快感を覚え、僕が脳裏に思い浮かべるのは普段の彼女の姿だった。
講義の時、時折眼鏡に手をかけながら、真面目に聞き入ってる横顔だったり。
山本や加藤と四人で談笑している時の、屈託のない笑顔だったり。
実験実習の時に、独断専行気味に計器をいじり、大失敗した時の開き直った顔であったり。
そんな寺井が今、全裸で一緒に風呂に入って、その上あろうことか口まで使って、僕の男の部分を気持ちよくしようとしてるなんて……。
あまりにも意外すぎるからこそ、この上ない興奮を覚えてしまうのだった。