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戦場に響く鈴の音
第9章 拝命
天へ帰りたいと願う魔性の女の物語のように鈴が月明かりの下で儚く消えそうな気にさせられる。
「鈴っ!」
思わず鈴の細い腕を掴んでいた。
「神路…、酔ってるのか?もう寝よう。」
小姓のくせに…。
偉そうな物言いで俺を床へ鈴が誘う。
酔ってなんかいない。
なのに現実感を感じない。
「ふふふ…。」
そう笑う仔猫が床の中で柔らかな手を使い愛おしげに俺の股間を撫でて来る。
背筋にまで突き抜ける快感…。
頭に血が上ったように熱くなる。
鈴の指先が器用に俺の魔羅の上で興奮を導き蠢く。
「鈴、止めろ…。」
「何故だ?神路の魔羅は我慢が出来ずにパンパンに腫れてるぞ。」
つっと鈴が俺の首筋を舐めて来る。
鈴が触れるところ全てが熱い。
性欲を感じてる訳じゃない。
こんな時に俺が鈴に感じるのは支配欲だけだ。
雪南が言うように俺は美しい鈴を黒崎の屋敷から出したくないと思ってる。
俺の手元に鈴を閉じ込めて鈴と2人だけの時間が欲しいとか思うだけなのに…。
そんな些細な考えすら鈴の温かい指先に性器が翻弄されて考えが纏まらない。
尻の付け根に痛みを感じる。
射精させられちまう。
鈴の手を止めようと俺の腕を鈴の身体に回せば、鈴が俺の手の平をひと舐めしてから俺の指を小さな口の中へと押し込む。
俺が望めば…。
幾らでも飲んでやると言わんばかりの鈴が指を口から出し入れしては舌なめずりをして俺を見る。
鈴の小さな指先は俺の寝間着の上から魔羅の亀頭を激しく刺激して射精感を煽って来る。
頭の何処かではわかってる。
拒否しなければこのまま鈴に流される。
なのに俺は鈴を欲しいと願ってしまう。