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戦場に響く鈴の音
第16章 意地
「鈴はそのまま飯を食ってろ…。」
そう命じて俺は鈴を弄ぶ。
コリコリと小さな乳頭を指先で撫でるだけで鈴が
「んっ…。」
と声を殺す。
色香を漂わせる仔猫を肴に俺は酒を飲んで眺め続ける。
「意地…悪…。」
拗ねた声がする。
「意地悪なのはお前の方だ。」
鈴の色香に勃起した俺の魔羅を鈴の小さな尻に、わかるようにと押し付ける。
「今宵の宴は簡単には抜け出せぬ。なのに鈴が俺をこんな風にしてる。」
「鈴は何もしておらぬ。」
「可愛い乳首を立たせて俺を楽しませてるだろ?」
強情な仔猫は知らぬとそっぽを向いては飯を食う。
俺は仔猫を振り向かせたくて固くなる乳首を指先で摘んでやる。
「もう、神路は酔ってる。これ以上は飲むな。」
鈴が俺を睨み付ける。
その金色に輝く瞳にゾクゾクする。
鈴の飯は終わってる。
五合近くは飲んだから、酒はもう欲しくない。
今、俺が欲しいのは…。
「なら、後は須賀に任せる。」
と宴の後始末を押し付けて鈴を抱えて立ち上がる。
「えーっ!?」
遊女を侍る須賀は酔いが冷めたような声を上げる。
席を立つ俺の足元には雪南が一番に駆け寄る。
「今宵はもうおやすみでございますか?」
わかってて雪南がわざと確認する。
この宴の潮時を考えているからだ。
「ああ、今宵は酔った。」
宴の主として、定番の言葉を述べる。
主が酔ったと言えば、家臣は宴から解放される。
「では、おやすみなさいまし…。」
雪南がわざとらしく頭を垂れれば、広間の家臣達も一斉に頭を垂れて広間から出て行く俺を送り出す。