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第16章 意地

俺は生まれが卑しい為か上品な駆け引きをされるよりも、鈴のように率直で激しく求められた方が興奮が高まる。

ゆっくりと開かれる脚…。

俺の胸板に口付けをしながら鈴が期待を含む視線を向けて来る。

その期待に応えてやろうと俺の手が鈴の股間に被さり、鈴の小さな身体を布団へと押し倒す。


「ふぁ…。」


指先がぼぼの割れ目を開くだけで鈴の口から吐息が漏れる。


「鈴…。」


小さな乳房に口付けを繰り返しながら、鈴の開かれた花弁で一番敏感な部分を探すように指先でまさぐる。


「あっ…はぁ…あっあっ…。」


俺の指先が鈴の愛液で滑りを感じる頃には、膨らむクリトリスが指先へと触れて来る。


「あはんっ…あんっあんっ…。」


俺がクリトリスを愛撫するリズムに合わせたように鈴は鳴き、腰を浮かせて踊り狂う。


「鈴…、綺麗だ…。」


まだ幼き少女のはずの鈴なのに、大人びた顔で喘ぐ姿は美しく、もっと激しく悶えさせてやりたいと願う俺の指が鈴の膣の中へと挿り込む。


「あぁっ…、そこっ！」


不意に鈴が俺の腕にしがみつく。


「来るっ！アーッ…来ちゃうっ！」


鈴の身体が弓なりに反った瞬間、俺の指がギュッと鈴の身体に締め付けられてからビクンビクンと痙攣を感じる。


「もう、イッたか？」


鈴の溶けた顔を覗き込めば、小さな手で俺の顔を引き寄せる鈴が口付けを欲しがる。


「神路はもう満足したのか？鈴はまだ満足なんかしてないぞ。」


俺を挑発する言葉を平気で吐きやがる。


「どんだけ俺が好きなんだよ…。」

「何も無い鈴が手に入れた…、唯一の尊だもの。」


愛おしげな仕草で鈴が俺の頬をゆっくりと撫でる。

あの日、俺は鈴に俺の尊を預けた。

戦場で何かあれば俺の最期を看取り、俺の尊を連れ帰れと…。

鈴が唯一、手に入れたもの…。

それが俺自身だと鈴は考える。