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戦場に響く鈴の音
第17章 自慰
「菓子を食ったのに、まだ食う気か?」
鈴の指先で弄ばれる魔羅が疼いて勃起する。
「食べて欲しいのか?」
竿に鈴がそっと口付けをするだけで俺の魔羅がビクリと頭を擡げて熱を放つ。
彩里の体内で無理矢理にイッたばかりだというのに…。
鈴の舌が魔羅の先に巻き付くだけで、腰の付け根がキュンと痛みを発して射精感を促しやがる。
「食事が先か?床が先か?」
愛おしげに魔羅をしゃぶる小姓が問う。
俺…。
いつかは鈴に食い殺されそうだと苦笑いが出る。
「両方、用意しろ。多栄はもう下がらせろ。」
多分、風呂の外の廊下に居る気配は多栄のもの…。
流石に鈴の警護の為に控える多栄にまで、俺の情事を聞かせる趣味はない。
「わかった…、すぐに用意をする。」
最後のひと舐めを魔羅の先で終わらせた鈴が満足そうに笑うと脱衣場から出て行く。
妻にはなれない女が妻と張り合うように俺を欲して欲情する姿に興奮を抱いてしまう。
こんな生活がいつまで続くのか?
それを考えるのが怖くなる。
ため息を一つ吐き、鈴の後を追う。
廊下を抜けて館の主が住まう空間へ抜けようとすれば
「今、お宜しいでしょうか?」
と跪いて声を掛けて来るのは直愛だ。
「火急の要件か?」
そう問えば
「いえ、笹川に送る品を西元から出すようにと雪南殿より伺ったもので…。」
と直愛が不機嫌を顕にする。
西元の物資は余ってる。
万里との戦で失ったものは、この3年で充分に取り戻せていると羽多野から報告は受けている。
しかも、この3年は西元での戦は起きておらず、この春を迎えれば籠城としての物資は無駄に廃棄されるだけになる。