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戦場に響く鈴の音
第24章 演奏



「かはっ…。」


目を大きく開く鈴が息を吐く。


「ほら、動かねば萎えるぞ…。」

「あぁ…。」


熱い吐息を吐く鈴が腰を揺らし出す。

ゾクゾクさせられる。

俺に従わせているはずの女がキュウキュウと魔羅を締め付けてもぎ取りそうな勢いで俺を感じさせる姿に興奮する。


「身体を後ろへ…。」


そう命じれば鈴が仰け反る。


「やぁ…、らめぇ…、当たるっ!」

「ここか?」

「やんっ…イクッ…イークゥッ…。」

「早いな…。」

「奧が…あんっあんっ…擦れて…。」

「こうか?」


軽く俺が腰を浮かせるだけで鈴が全身を痙攣させる。

お前は全てを手に入れる。

その綺麗な顔を快感に歪ませるだけで、全ての男を跪かせて欲しいままにするだろう。

俺はこの手を血に染めてでも、お前に全てを与えてやりたい。

何も望まぬ女に男は勝手に与えたがる。


「か…み…はぁ…アーッ!」


鈴の痙攣が続く。

狂ったように悶える鈴の身体を抱き留める。


「愛してる…。」


俺の腕の中へ崩れ落ちる女が愛おしいと思う。

鈴の額に口付けをすれば、意識を失う鈴が瞳を閉じる。

まだ…。

始まったばかりだ。

鈴を手に入れて満足をするつもりのない俺は未来だけを考える。

いつの間にか辺りは暗闇へと変わっていた。


「鈴…。起きろ…。」


俺に被さったまま寝る仔猫を起こしてやる。


「神…路…?」

「夕食の時刻だ。風呂で簡単に汚れを流して本館に行く。」

「もう…そんな時間か?」


乱れた着物を直し鈴が俺の方を見る。


「行こう…、茂吉達が待ってるぞ。」

「うん…。」


離れ部屋とはいえ、本館と変わらぬ温泉が備えてある。

ゆっくりと入れはしないが、湯がたっぷりと使えるというだけでもかなり贅沢な事である。


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