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戦場に響く鈴の音
第26章 軍議



締め付けだけを感じる。

鈴の子宮の入り口が降りて来て俺に子種を寄越せと欲張る。


「イキそうだ…。」

「来て…鈴の中へ…いっぱい…。」


既に子が産める彩里に苦労する射精に、まだ子が産めない鈴では楽にやれる。


「くっ…うぅ…。」

「あんっ…あぁ…。」


俺の精液を受け止めれば、先に果てるのはいつも鈴の方だ。

ゆっくりと鈴を床へ寝かせて額に口付けをする。

鈴は俺の身体にしがみつくようにして眠る。

眠る時は、まだあどけない少女の顔へと戻る鈴を見ると何故かホッとする自分を感じる。

早く大人になろうと、近頃はやたらと物分りが良くなった鈴に未だに戸惑うのは、俺がガキだからなのだろう。

毎日、俺が焦る分、鈴も急ぎ足で成長する。

落ち着かない。

何も変わらず、平穏な日々だというのに夜中に勝手に目が覚める。


「またかよ…。」


肉体は明らかに疲れてる。

それでも眠れないという事は、神経の方がイカれてやがると苦笑いが出る。

裸のまま俺の腕を枕の代わりにして眠り続ける鈴の背に毛皮の掛布を掛けながら自分の腕を抜き床から抜け出す。

股間の玉が縮むほど寒いとか思うのに、心臓だけは馬鹿みたいに俺の身体を暖めようと激しい鼓動を繰り返す。

着物を羽織り、適当に帯を巻いて部屋を出る。

完全に寝静まる屋敷は真っ暗で無人のような気がして来る。

一言、呼び付ければ雪南が駆け付ける事くらいわかってる。

あれは、眠りが浅い男だ。

だからといって無意味に雪南を呼ぼうとも思わない。

雪南が寝る部屋の前を抜け、道場の方へ向かう。

こんな夜更けに訓練とかやるつもりで来た訳じゃない。

身体よりも、尖る神経を静めに来ただけだ。


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