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戦場に響く鈴の音
第27章 道中
鈴の花弁を押し開き、ゆっくりと脚の付け根まで口付けていく。
「汚れてる…。」
行軍中は風呂に入れないと鈴が呟く。
「鈴は…、綺麗だ。」
そう言って鈴の股間に顔を埋める。
月明かりに照らされた白い肌が熱を帯びて纏う桜の花びらの様に桜色へと移り変わる。
腰まで伸びた髪が風に靡く。
戦慄く唇が月に向かって吐息を吐く。
綺麗だと思う。
昼に見た菜の花よりも、今ある桜の花よりも、鈴が一番美しいと俺の心に刻まれる。
舌先に触れる蕾が膨らむ。
開かれた花弁が蜜を溢れさせて更に大きく開く。
「くぁ…。」
鈴が喘ぐ声を殺す。
実体感が無い。
まるで幻想の中で幻の女を抱いてる気分になる。
真実だけを感じたいと鈴の体内へ指を差し入れる。
熱いと感じるほどの肉壁が俺の指を締め付ける。
その肉壁の裏側を指先で押しながら、鈴のクリトリスを舌で舐めて愛撫を繰り返す。
「…っん…っん…。」
鈴の音が小さな唇から漏れる。
もっと聞かせろと執拗にクリトリスを責めてしまう。
「────っ!」
ガクガクと細い脚が震え出しても、指に鈴が感じる痙攣が伝わって来ても、俺は鈴への愛撫を続けて鈴という実体を求め続ける。
「お願いっ!」
これ以上は耐えられないと鈴が悲鳴を上げる。
「俺が欲しいと言え…。」
ゆっくりと立ち上がり崩れそうな鈴の身体を桜の木に押し付けて支えてやる。
「いつだって…、鈴は神路が欲しい…、神路は鈴のものだ。」
金色に光る瞳が俺を射抜く。
「お前が俺のものだ。」
主は俺だと鈴との駆け引きを楽しむ。
「鈴を抱きたいのは、いつだって神路の方だ。」
思わせぶりな笑みを浮かべる鈴が俺の袂へ手を差し入れて魔羅を握り扱き出す。