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戦場に響く鈴の音
第5章 一夜



「奥…、好きか?」

「いい…、もっと…。」


絖花が俺の首に腕を回す。


「口付けしていい?」


切ない声…。

遊郭では、それは禁止されている。

遊郭はあくまでも性処理の場…。

恋愛的な行為でそういう感情を遊女と客の間で持ってしまえば後は揉め事にしかならない。

胡蝶はよく指先だけで俺に口付けの真似事をする。


「すまない…。」


絖花の気持ちに答える事は出来ない。


「いいよ…、わかってる。主様が優しいから…、主様の女になりたいって夢見ただけよ。」


何事も無かったかのように絖花は腰を揺らす。

肉が当たる音がする。

後は切ない喘ぎ声が響く。

俺には愛の概念がまだわからん。

絖花のように一夜限りの男にそんな気持ちになれる女の存在が不思議でならない。

この戦が終われば胡蝶に会いたいとは思う。

恋しい訳じゃない。

女の事を知るなら胡蝶だと教わったから…。

ぼんやりと考えてると絖花が苦しげに叫ぶ。


「イクッ…、だから…、主様も…。」


絖花からそんな風に言われて自分が射精する事だけに集中する。

これ以上は絖花の身体が辛いだけだ。

絖花の中で何かが弾けたように全身を震わせて痙攣をする。

すかさず魔羅を絖花の体内から抜けば白い腹の上に白濁する液が飛び散る。


「すまん、着物を汚したな。」


絖花の着物にも俺が飛ばした精液が付いた。

花魁の着物はやたらと金が掛かる。


「大丈夫だよ。主様が気持ち良かったなら…。」


絖花が笑顔で答える。

笑顔でも寂しい瞳をする。

俺が抱く女は皆がそういう風になるのかと思うとなんだか辛い。

絖花がガラス細工の鈴を鳴らして自分が世話する禿を呼ぶ。

やはり鈴とそう変わらない年頃の禿が湯の入った桶を持って現れる。


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